Welcome

   カーボンナノチューブ(CNT)に関する用途開発が基礎から実用へと発展し、CNTの製品化が着実に進んできています。米国の化学物質登録制度(TSCA)を得て同国での商用化も開始され、多くの応用が省エネルギー、二酸化炭素排出削減等資源および環境の活用・保全に向けられており、CNTは世界的に有益な材料として認知されています。現在、CNTの安全性や毒性研究は国際的に展開されており、その現状を的確に認識頂くことが重要です。また経産省からの取り扱い基準を適切に運用いただく必要が有ります。そして、TSCAならびに欧州化学物質規制REACHを参照、遵守いただき、当面『CNTの責任ある生産と応用』を徹底いただく事が世界の常識となっています。今こそ、米国EPAが掲げる『大きな成功のための安全性』を重視すべき時です。
   本ワークショップでは安全性研究の最前線を内外の一流研究者から講演いただき、質疑・議論を通して安全性への認識と取り扱い基準の背景について科学的理解を深め、よって健全なCNT産業の発展や社会受容に寄与することを目的と致しております。
   ナノカーボン関係の研究者と技術者、生産・医療・教育ならびにすべての利害関係者に積極的にご参加いただき、関係者の理解を深めるチャンスになれば幸いです。
   特にこの1年、欧州議会でRoHS規制にナノ銀と長いCNTを盛り込む案が議論されています。この動向について、欧州から来られるSchleh先生、Lison先生が触れられる予定です。

議長:遠藤守信(信州大学)

連絡事項

WorkShopは終了致しました。ありがとうございました。

開催地
 講演者

-Dr. C. Schleh
Comprehensive Pneumology Center (CPC) - Institute of Lung Biology and Disease (iLBD), Garmany

-Prof. G. Oberdörster
University of Rochester, U.S.A.

-Dr. J. Kanno
National Institute of Health Sciences, Japan

-Prof. D. Lison
Louvain Centre for Toxicology and Applied Pharmacology(LTAP) Catholic university of Louvain, Belgium